色覚多様性を疑似体験
前回は色覚多様性の色の違いがわかりづらい事例を紹介しましたが、今回は、その状況をシミュレーションできるツールをご紹介します。
【色のシミュレータ(Androidデバイス・iOSデバイス・Webブラウザ)/無料】
最大4タイプの色覚特性のシミュレーションが可能なツールです。
特徴としてはカメラを通したリアルタイム確認、シミュレーション中の動画像のズーム機能、画像ファイルを使った確認、そしてシミュレーション画像を保存することも可能です。
https://asada.website/cvsimulator/j/index.html
【色弱模擬フィルタ「バリアントール」シリーズ(メガネタイプ・ルーペタイプ)/有料】
色覚多様性で割合の多い2タイプ、P型(1型)とD型(2型)の見え方を専用のレンズを通して確認できるツールです。メガネタイプの場合は近視用メガネなどのように装着するので、ハンズフリーで使用できます。
https://www.variantor.com/jp/
【Adobe® Illustrator®・Adobe® Photoshop®(アプリケーションソフト)/契約者のみ無料】
印刷会社やデザイン会社などでグラフィックデザインをする際に使用する、おなじみのソフトです。標準機能としてP型(1型)とD型(2型)の見え方をシミュレーションすることが可能です。 Illustrator®はPDF形式、Photoshop®はJPG形式でシミュレーションした画像データを保存できます。
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上記シミュレーションツール以外では、こんなツールもあります。
【カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット/PDFデータは無料・印刷版は有料】
色覚多様性の人でも見やすい配色をまとめたガイドブックです。塗装用・印刷用・画面用と、環境に合わせた推奨配色が使用例を交えて記されています。
今回、ご紹介したツール以外にも様々なツールが開発されています。
実際の見え方を必ずしも保証するものではありませんが、様々なツールを併用したり、当事者の方々に検証してもらったりすることで、できるだけ多くの人のための色のユニバーサルデザインを実現することができます。
弊社では、色彩検定UC級という「色のユニバーサルデザイン」の知識を有する資格を持つものも在籍しています。お気軽にご相談ください。
【過去の記事】
前回の記事はこちら!
でざいんさいと! ~色のユニバーサルデザインって何?② ~
その他過去の記事はこちら!
でざいんさいと! ~色のユニバーサルデザインって何?① ~
でざいんさいと! ~ユニバーサルデザインって何? ~
でざいんさいと! ~この色ってどんなイメージ? ~
でざいんさいと! ~ CMYKとRGBって? ~